インハウスデザイナーの1日

インハウスデザイナーの1日

私は現在、企業の中でインハウスデザイナーとして働いています。

大学在籍中からを含めると、長年 印刷会社や制作会社の中での勤務が
中心のデザイナーだったのですが、今の会社で働き始めて6年が経ちました。

今回はそんなインハウスデザイナーのお仕事内容や制作会社等との違いをご紹介します。

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インハウスデザイナーと制作会社のデザイナーの違い

 

制作会社のデザイナー

 

制作会社(広告代理店/デザイン事務所等)で働いているデザイナーは、
主に外のモノ(取引先の商品や販促品、媒体 etc.)を作ります。

私が以前、都内の制作会社の出版社チームに所属していた時は
主に外(出版社さん)の商品(雑誌や書籍)を会社が担っていました。

社内には、デザイナーはもちろん、
DTPオペレーターや校正さん、写真編集のプロや営業さん、制作進行担当者など
多岐に渡る制作のプロたちが在籍しており、
それぞれが自分の担当分野の業務をこなしていました。

インハウスデザイナー

 

インハウスは、IN(中)+ HOUSE(家)=直訳すると家の中という意味ですが
ビジネスにおいては「自社内/企業内」を意味するので、
インハウスデザイナーは「自社/企業内デザイナー」になります。

働いていて思うのは、
その企業に特化した、その企業の為の専属デザイナーだと言うこと。

インハウスデザイナーの仕事内容

 

 

インハウスデザイナーの仕事内容は、実に幅が広い!!

企業によっては、紙媒体ならグラフィック/DTPデザイナー、
WEB関連ならWEBデザイナーを別々に抱えているところもありますが、
私が努めている企業では…デザインは私一人が担当しています。

はじめは紙媒体のデザイン担当として入社したのですが、
WEB担当の方が抜け、会社の事業拡大もあり、
気がついたらWEBデザインも担当するようになっていました。
(別チームに共同WEBチームがいる為、彼らが作ったデザインをかたちに
起こしてくれます)

ここで、私の会社でのお仕事を一部紹介します。

 

  • 商品のパッケージデザイン
  • 商品カタログやPOP、ポスターなど販促品の制作
  • ブランドイメージの企画・立案
  • 企画書・プレゼンテーション資料の作成
  • WEBサイトのデザイン・一部コーディング
  • WEBサイトの更新・運用(チームで担当)

 

上記は主に「制作」にまつわる業務。

会社の規模によっては、この他に庶務・事務作業も担うこともあります。

インハウスならではと思うのは、私のように、
主に紙媒体のデザイナーがWEBやらその他の専門外のデザインを
することも多いこと。ジャンルの境目が非常に曖昧だったりします。

その為、インハウスデザイナーという職種は
専門性はもちろん、時に汎用性が求められてきます。

制作会社時代は、一日中ずっと紙媒体の制作だけに専念できる部署に
いたのでインハウスになった際は、色々と慣れないことが多く、
自分自身も1から勉強しなおす事もあり、苦労したりもしました。

とある日の1日のスケジュール

 

ここで、とある日の私の1日のスケジュールを紹介します。

私はデザインを担当するたった一人の社内デザイナーなので
基本的には業務をどう回すかは自由になっています。

新商品準備や新媒体の製作時は数週間〜数ヶ月、
朝から夜までアイディアを練ったり、実際のデザイン作業をパソコンで
していることもあれば、打ち合わせ等で他部署と会議をしていることも。

10:00 出社 → メールチェック

出勤したら、まずはメールチェック。

急ぎの依頼がないかどうか、印刷スケジュールや納期連絡を見逃さないようにします。

私の会社には関連会社がいくつかあるので、
各社の動きを把握する為にも、各社・各部署の日報等の確認も済ませます。

全体を把握することで、何が依頼が来そうかなとか、
どういうペース配分で自分が作業を進めていくかが
およそ判断できるので、この朝の作業は意外と大事だったりします。

11:00 デザイン/WEB用 パーツ製作

紙媒体の制作が落ち着いている時期は、
私はWEB制作をしていることが多いです。

ただ、朝はまだエンジン全開になりづらく、
オフィスも朝特有のバタつきがある為、コーティングに集中しづらいので
デザイン作業を中心に始めることが多いです。

現在は多言語向けのサイトを作る準備をしている真っ只中。
日本語の既存サイトを多言語化する為に、
各言語のパーツ(主にアイコン、バナーなどの画像まわり)を
1つ1つ作る作業を行っている途中。

13:00 昼休み

作業の切りが良いところで、一旦お昼に行きます。

私の勤務しているオフィスビルは企業だけでも数十社、
加えて商業施設の方や一般のお客様もいるビルの為、
ランチタイムは少しだけズラすとコンビニやご飯屋さんに
入りやすくなるんですよね。

14:00 デザイン作業

お昼を食べてエンジン全開!と行きたいところですが、
お昼を食べたあとしばらくは食後特有の眠気が襲ってくることが多いため
しばらくデザイン作業に没頭します。
作業に集中していると不思議と眠くならないんですよね。

16:00 お散歩タイム

私の会社、なぜか勤務時間中の夕方に全体のお掃除の方が入るので
この時間にみんなそれぞれ軽い休憩タイムに入ります。

私の会社では夕方休憩が正式に認められているので、
喫煙所へ行く人もいれば、もぐもぐタイム(おやつの時間)の人もいて、
私は体を動かす為に、オフィスビルへ軽いお散歩へ出かけます。
たまにそのついでに買い物してる時もあります(笑)。

17:00 デザイン/コーディング

散歩もしてリフレッシュをしたところで、コーディング作業をします。
WEBチームに組んでもらったレイアウトをチェックして、
修正を加えたり、調整していくだけなのですが、
私は元々紙媒体がメインのデザイナーなので、
コーディングが苦手。余裕がある時間帯に慎重にチェックをします。

19:00 退社

お疲れさまでした! 19:00を過ぎたらあと片付けをして、退社します。

私の会社ではあまり残業は推奨されていないので、
基本みんな19:00を過ぎたら続々と退社していきます。

帰宅したら、見逃したドラマや動画配信アプリで映画をみながら
パソコンを触ったり、友人たちと予定が合えば飲みに出かけたり、
自分の時間を充実させています。

汎用性を伸ばす/活かすなら
インハウスデザイナー

と、ある日の私の1日をご紹介しましたが、

インハウスデザイナーが何人かのチームであれば、
それぞれの知識や経験で補え、最強のパフォーマンスを生み出せますが
会社の規模によっては1人、2人というところも多いと言います。

何か作業上の問題や悩みにぶつかっても解決するのは自分だけ。
デザイナーとしては成長できる反面、
知識が少ないジャンルや業務では苦労することも。

また会社によっては扱っている商品や担当するものの
種類に限りがあることもあり、年間を通して1つのブランドや商品、
なんてこともあるので、年数を重ねていくと飽きが来る場合もあります。

それでも、インハウスデザイナーになって良かったなと思ったのは、
様々なかたちで、色々なモノのデザインができるようになったこと。
紙媒体に限らず、プロダクトや販促ツール、WEBなど多岐にわたる
アイテムにデザイナーとして関われるのは、知識だけでなく
技術・経験を伸ばす上で非常に成長に繋がると思うし、
これまでの制作会社での経験がきちんと活かせて
ディレクションをする立場にステップアップできたのも
良かったと個人的に思います。

今の会社は基本みんなが定時であがるので
「仕事」と「自分の時間」のバランスが取れるようになったのは
終電生活が多かった制作会社時代から比べると幸せかもしれません。

インハウスデザイナーってどんなことしてるの?と
気になってる方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

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